DMデザインのポイント
DMは名刺と同じく何かを紹介するためのツールだが、文字情報メインの名刺に比べ画像情報が増える。また、集客効果も意識したレイアウトにする必要がある。
▼画像を効果的に使う
Photoshopで補正をかけた画像をレイアウトに取り入れてみよう。
カメラによって色見が異なる。(色白で赤みが強く出てしまうなど)
撮影した写真・お仕事で頂いた画像をそのまま使用せず、表現したいイメージに合うように色調補正を行うのが重要。
▼DMデザインの構成
DMは【フルカラーの画像】と【べた塗りの文字】の組み合わせで作られている。文字の読みやすさを失わないように注意しながら、画像に文字を重ねてみよう。
※テレビのテロップも同じ構成。【フルカラーの画像】に【べた塗りの文字】を重ねる表現は、現実世界には存在しない不自然な組み合わせではあるがパッと見た時のインパクトがある。
▼作成手順
まずはレイアウトと文字を決定しよう
- 画像:レタッチ・トリミング・色調補正を行い、デザインに都合の良い画像を作成する
- 文字:最初はべた塗りで(白か黒)※コーポレートカラーがある場合はその色を使用する
- 配色:①②が完成してから、変更してみる
※注意点
- グラデーションの扱いは難しい。安易に使わない
- 食品系は金・赤・黒を多用するなど、ジャンルによって使う色にセオリーがあることも。たくさん検索して実物のデザインを見てみよう
- デザイン力を上げるには、センスではなく引き出しの多さが必要
作品紹介
▼作品『新オープン告知DM』


▼コンセプト
駅ビルに新オープンするドーナツ屋さんのDMデザインを作成しました。チョコレートドーナツの専門店という設定で、ドーナツの画像作成(合成とレタッチ)、ロゴ、キャッチコピー、駅ビルのアクセスマップ等の作成をしました。
▼使用ツール
Illustrator、Photoshop
▼デザイン
- メインビジュアル:濃厚なチョコレート味を表現するために、チョコレートソースがたっぷりかかったドーナツの画像を使用した。
Photoshopを使用し、ドーナツをチョコレート色に色調補正し、チョコレートソースの画像を合成した。また、コーティングのツヤ感を出すために覆い焼きツールを使用した。 - 背景:チョコレートソースの画像をツートンカラーになるように配置した。紙面を見た時の視認性の良さ・インパクトを意識した
- 文字情報:『NEW OPEN』の文字をユニバーサルデザインフォントの太いゴシック体にすることで視認性を高めた。
- その他:紙面下部にテナントが入っている駅ビル情報を集約した。
▼講評を受けて
- 縦型DMの下部は白よりも、茶色など濃く重たい色を使用したほうが良かったのではないか?デザイン全体に安定感が出たかも。
- キャッチコピーを斜め線で挟んだデザインについて。流行りの表現で良いが、反転ツールで作成しないと斜めの角度が左右で異なり違和感がある。また、斜め線の長さはもっと短くて良い。
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