デザイン費用の考え方
そもそも費用とは?
費用とはなにか?
費用とは、経営活動によって費消された支出のこと。 例えば、販売する商品の仕入や従業員に支払う給料など、収入を得るために使ったお金のこと。
商品の製造費用や仕入れ費用など本業のために使った費用や電車代、電話代などのいわゆる経費も費用となる。
経費と費用の違いは?
費用:会社が支出したすべてのコストのことで、会社の経済を減少させること全般を指す。 費用に含まれるものは、材料費や人件費、労務費などさまざま。
経費:会社運営に発生する全ての費用の中で、業務上必要で売り上げにつながるものを指す。
『経費』は『費用』と間違えられやすいが、それぞれ異なる意味がある。
経費になるもの
- 人件費
- 消耗品費
- 接待交際費
- 旅費交通費
- 研究開発費
- 新聞図書費
- 通信費
- 広告宣伝費 など
デザイン費用とは?
『仕入れ原価』が発生しないデザイン業は、新規参入しやすい。
デザイン技術に対する単価が支払われ、デザインには同じものが存在しない性質上、市場に定価もない。
商業デザイナーは『費用』の意味を理解しておく必要がある。言われなかったから知らないはダメ。
デザイン費用の相場
5,000円から10万円前後。
印刷物のサイズやデザインのつくり込み具合によって金額の幅が大きく、例えば名刺などは1万円以内に収まることもある一方、大判のポスターやカタログのページデザインでは8万円、10万円ほどかかることも。(1デザイン2万円という考え方もある…)
デザイン修正費の相場
費用相場は、デザイン費の20~40%といわれる。ただし、修正費は制作会社によって規定がまちまちで、少しの修正であれば無償で行ったり、1~2回分の修正費を予めデザイン費に計上している場合もある。
イラスト作成費の相場
イラスト制作の単価相場:冊子用イラスト作成・挿絵作成の単価は1点3~5万円
ロゴ作成:1点2万5,000~8万5,000円
キャラクターデザイン:1点3~5万円。
(出典:日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイト『ランサーズ』)
パソコン代
パソコンは消耗品ととらえよう。『消耗品費』または『事務用品費』で計上する。
選ばれるデザイナーになるには?
そもそもWebデザイナーのお仕事は何をどうやったら利益になるのか? を考える。
デザイナーとして、営業職の人と費用の話をできるようになると良いかも。この案件はどれくらいの費用で出来上がるのだろうかと逆算して考えて仕事ができるようになろう。
デザイン業務の事例から考えてみよう
依頼
『今度お店を立ち上げるのでWebサイトや販促物で使用するロゴが必要になったのでよいデザインが出来る人を探している。』
どんなことを考える必要があるだろうか?
- そもそもどんなロゴが欲しいのか?
- 何かイメージしているロゴの雰囲気はあるのか?
- どんな人がそのロゴを見ると思っているのか?
- そのロゴを見てどう思って欲しいのか?
- いつまでにロゴが必要なのか?
- いつまで使うロゴが欲しいのか?
- どれだけの人がそのロゴを見る事になると思うのか?
- ロゴを利用する場面はイメージ出来ている?
- そのロゴで予想できる反響をイメージ出来ている?
- このロゴの予算はいくらだと思っている?
思い浮かべたことに主語「わたしは、」と「あなたは、」を付けてみて、主語を相手にできるデザイナーの方が魅力的ではないだろうか?
しかし、主語を自分にして、自分の意見も持っていなくてはならない。
まずは自分の考えや価値観の確認をし、そして、相手がどう思うのかも想像してみることができるようになろう。
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