訓練2か月目 - 作品作りスタート!
実務に通用する以下のテクニックを学ぶ。
- 操作や制作のコツ
- スピード
- データの取り扱い方
- 自分でデザインしたものを説明できるようになる
- 商業デザインで大切なこと→クライアントの目的を形にする(ex.売れるようにデザインするなど)
▼デザインに使用してはいけないシンボル
誤解を招く、倫理観の無いデザインを避けよう
※デザインに赤十字マーク(赤い十字)は使用禁止
※宗教的なシンボル
ピクトグラムとは
パット見て分かるようにして案内を単純に、容易に行えるようにするのがピクトグラムの役割。『誰もがそう見えるように』作るために特徴を掴む必要がある。まずはその物の特徴を箇条書きにしてみよう。
▼ピクトグラムの歴史
オットー・ノイラート(オーストラリア)によって開発されたアイソタイプに由来する。日本人デザイナー発案の『東京オリンピック(1964)の施設シンボル』によってピクトグラムへと発展した。
▼ピクトグラムを作るときのポイント
- 身の回りの物をよく見てみる(これをピクトグラムにするとしたら何が特徴かな?)
- 検索してみると客観的なイメージが分かる(もっとデフォルメできる?)
- 同じイベント・施設内で使用する場合は統一感を持たせる(色・人間のボディの見せ方など)
- ユニバーサルデザイン・カラーであること(色覚シミュレーション表示など活用してみよう)
- 制作時間『5分で1個』を目指す(細部を作りこまずデフォルメして素早く作るのがコツ)
- いっぱい作る!
▼制作に使えるIllustratorの基本操作
- 定規・ガイド:オブジェクトで四角を書いて→表示→ガイドを作成
- スマートガイド(スナップ)
- 環境設定・キー入力:キーボードの矢印を押したとき動く距離を設定できる、0.5mmくらいがおすすめ。shiftを押すと×10の距離動く
※WEB制作物のサイズについて:1pxが最小単位なので、1pxずつサイズを変更しよう。(0.5mmなど、mm単位でサイズ設定すると成果物の仕上がりがズレる原因になることも) - アウトライン化:『パス』と『書式』の二種類あり。オブジェクト→パス→パスのアウトライン化
※アウトラインプレビュー:『表示→アウトライン』でアウトライン化の漏れが確認できる。
ピクトグラム制作準備
▼テーマ
1テーマにつき最低6個のピクトグラムを作成する。30個作れると企画力もアピールできるので、ポートフォリオとして通用するレベルになる。
- 動物園→ゾウ・ブタ・クマ・フラミンゴ・ウマ・ライオン
- お弁当のおかず→卵焼き・鮭・うさぎリンゴ・たこさんウィンナー・ブロッコリー・エビフライ
- 一日の流れ→起床・食事・通勤・仕事・入浴・就寝
▼統一感を持たせるための『ルール設定』と『下描き』

- 動物園→パステルカラー、塗りによって形を表現、脚の形は台形で統一
- お弁当のおかず→元気が出るような原色、2つの図形の組み合わせ(2色で表現)
- 一日の流れ→頭は丸、流れ・繋がりを意識して一本の線で表現、太陽で時間帯を表す
作品紹介
▼作品① タイトル『動物案内』

▼コンセプト
動物園内の動物案内用にピクトグラムを制作しました。かわいらしく、親しみやすいデザインを目指しました。
▼デザインルール
- 単一カラー(パステルカラー)で塗りつぶす
- 各部位の形状 → 顔と目は丸、脚は台形で統一
▼所要時間
- 下書き:1時間30分
- Illustrator作業:1時間30分
▼使用ソフト
Illustrator
▼感想
どこを白抜きで表現するか、非常に迷った。下書きは線で行っていたため、『塗り』と『白抜き』のバランスまで考えられておらず、Illustratorで何度も調整を繰り返した。塗り一色で表現する際は色鉛筆で実際に面を塗ってイメージを膨らませるなどの工夫が必要かもしれない。
ライオンの表情が怖くなりすぎないようにしたかった。『口を大きく、牙は小さく、口角が笑っているように配置する』ことで表現できたと思う。
(お気に入りはライオン)
▼作品② タイトル『お弁当のおかず』

▼コンセプト
お弁当のおかずをピクトグラム化。元気が出るようなデザインを目指しました。
▼デザインルール
- 元気が出そうな原色を用いた
- それぞれ2色の塗りで表現。2種類の図形の組み合わせで構成した
- オブジェクトの線は朱色で統一
▼所要時間
- 下書き:1時間
- Illustrator作業:1時間
▼使用ソフト
Illustrator
▼感想
色の異なるオブジェクト2個で構成する予定だった。(たまご焼きの場合『楕円』と『カーブした長方形』)
ブロッコリーは上記のルール通りに作成できず、濃緑のオブジェクトと黄緑のオブジェクトがくっついてしまった。
鮭のデフォルメ感がとても気に入っている。
コメント