ワイヤフレームを『デザインラフ』として仕上げて、実際のwebページの見た目を再現しよう!
デザインラフとは
ワイヤーフレームの段階でしっかりとレイアウトを行っていれば次の作業である『デザインラフ』『コーディング』の時短になる。
レイアウトの基本は面積の取り方。目立たせたいものほど大きな面積が必要。余白も取ることも忘れずに。
デザインラフ(デザインカンプ):コーディングを知らない人に見せるもの。HTMLとCSSでコーディングした時と同じ見た目の再現を作成する。デザインラフをクライアントに見せて、OKを頂いたらコーディングを行う。
デザイナーとは、クライアントの頭の中のイメージを具現化するお仕事。「デザインラフ」は必ず2提案以上作って、徐々に目的に寄せていく、理想に近づけていく必要がある。
コーディング:「デザインラフ」の見た目をそのまま形にする作業。コーダーにはデザインの再現力が求められる。
コーディングに向けて
以下の順番を意識して、デザインを考える。
- 画像サイズ:特に理由がなければ【1280px】を画面サイズの基準として、【960px~980px】をコンテンツ幅にすると無難。
※ECサイトの楽天市場やヤフーショッピングの推奨サイズは960px~980px - 見出し ( h1~h6 )
- 段落 ( p )・リスト ( ul li ol li ) などの構成
- 画像 ( img )・リンク ( a )・強調 ( strong,em ) などの構成
コーディングの下準備
- 画像にするのか、テキストにするのか
→画像よりテキストの方がSEO対策に有効。CSSで実現可能なデザインであれば、積極的にCSSで表現する。 - 画像文字にするのか、テキストにするのか
→ロゴなど、フォントが変わってしまうと支障があるものは画像文字にする。 - HTMLなら ( img )、CSSなら ( background )
→ ( img ) はHTMLなので、文法として意味が必要。
( background ) ならCSSで文法としての意味は必要無い。 - テキストにすればWebサイトは軽くなり、画像が多ければWebページは重くなる
→webページを重くするのは画像。SEO対策として、ページが表示されにくいのは避けたい。 - 実はセクショニングは後回しでも良い
→セクションを意味するタグ ( header,nav,main,section,footerなど ) を考えるのは、後回しでも大丈夫! ヘッダー等はあまりSEO対策に関係しない。
※セクションを意味するタグはHTML5からの登場で、それ以前は全て「div」だった - リテイク(修正・出戻り・やり直し)に強いデータにしておく
配色のポイント
- 配色はデザインラフですべて決定する。コーディングをしながら変更しない。
- カラーの表記を統一する
→16進数 例:#ff0000)
RGB 例:rgb(255,0,0) - 透過表現方法について、RGBAか、PNG画像の利用かを決定する
→透過表現は、CSSで【例:rgba(255,0,0,0.7) 】という記載方法が使える。
画像そのものを透過させる方法として、PNG画像を利用する方法もある。
デザイン知識
フォントの歴史
- オールドタイプ:Webサイトの歴史よりも印刷業界の歴史の方が長い。webに対応されてなく、使い勝手が悪いこともある
- バンドルフォント:パソコンやスマートフォンに初期インストールされているフォント
- プロポーショナルフォント:太字、細字などの切り替えができる
- Webフォント:指定フォントがインストールされていないパソコンでも、インターネット接続があれば表示できる。通信環境に左右されるため、バンドルフォントを使用したほうが良い場合もある
※WEBフォントでの使用は再販不可という点に気を付ける
自社サイトでWEBフォントを使う分には問題無いが、その企業が受託して制作したウェブサイトでWEBフォントを利用するのはライセンス違反。
※受託制作したサイトでWEBフォントを使う場合
サイト所有者用に別途 Adobe Creative Cloud のサブスクリプションライセンスが必要。
おすすめフォント
- Noto:世界中の言語をサポートすることを目標にGoogleがAdobeと共同開発した。言語翻訳に対応。【 Noto Sans 】【 Noto Serif 】
- 小塚:Adobe製品のバンドルフォント。
オールドタイプでもあるのでweb上でのデザイン性△な時もある - メイリオ:WindowsVistaのバンドルフォント。web用に開発された
- MS:デザイン性△
- ヒラギノ:有料フォント。デザイン業界でよく使われている
配色テクニック
- イメージカラーを使う
webページのイメージを大きく左右するメインカラーは一番初めに決める。ロゴのカラーをメインカラーに使用しているサイトも多い。 - 真っ黒(#000)を避ける?
純黒は目が疲れるため、【真っ黒#000(Black)】は使用しないことが多い。ただし、昨今の各デバイスのモニターは、目にやさしくなるように色みを微調整する機能があるため、【真っ黒#000(Black)】を使用する場合もある。 - 色を使いすぎない
【無彩色:白・灰色・黒】を上手く活用しよう。 - 美しい配色バランス
3色の組み合わせがおすすめ。基本カラー3色を【70%:25%:5%】の比率(色の黄金比)にして配色するとバランスが良い。
おまけ WEBサイト制作について
LPとWEBサイトの一番の違いは、単一ページなのか?複数ページなのか?という点。
WEBサイトは複数ページの集合体となるため、より複雑なストーリーを考える必要がある。
WEBサイトで必要なものは以下の通り。
- サイトマップを考える
【トップページ】【会社概要】【お問合せ】【アクセス】など複数ページでのストーリーを考える必要がある。 - グローバルナビを考える
グローバルナビは最もクリック数が多くなる。安易にデザインしない。リンク設定も必要。 - コンテンツを考える
新着情報等、日々の情報提供ページがあると、リピーターが増える。日々のページ作りにはWordpressが使いやすい。 - スマートフォン対策
作品紹介:ワイヤーフレーム途中経過

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